秋~冬にグランピングを勧める理由5選
密を避ける旅行としてキャンプを楽しむ人口が増え、1人のキャンプ好きとしては嬉しい限り。かつてはボーイスカウトとしてキャンプ場として整備されていない河原でテントを張り、1週間以上過ごしたことも今となっては懐かしい想い出です。昔に比べ、最近のキャンプ場は清潔なところが増え、気軽に楽しめるようになってきたのもポイントですよね。さらにこの数年は“グランピング”なるものも出てきて、キャンプを経験したことが無い人でもエントリーしやすい旅行スタイルになりつつあります。でも、“キャンプ”という単語で大体イメージするのは夏休みを活用した旅行ではないでしょうか。もちろん海や川遊び、虫採りなどのアクティビティを楽しめるので夏もおすすめですが、こと“グランピング”においては個人的には秋~冬が最もおすすめ。今回は実体験も踏まえその理由5選を発表します。
“寒さ”を利用して心地よく過ごせる季節
ホテルや旅館なら良いけど、秋~冬で過ごすのって寒いのでは?と思う方。正解です。秋~冬を外で過ごすのは当然寒いです。しかし、だからこそ愉しめるのが焚火。直火、または直火が禁止されている場所は焚火台などを使って、適度に乾いた広葉樹の薪で火をつけると、その暖かさに驚くはず。椅子に座って揺れる火を眺めながら何にも難しいことは考えずに静かな時間を過ごせます。なお、足元が冷えることが多いので、厚手の靴下などを履いて臨むのがおすすめです。
“寒さ”をフル活用で飲み物や食事も充実
グランピングで愉しみの1つは食事や飲み物。BBQセットがグランピングテントの近くにセットされていて、そこで用意された食材を焼いたり、素泊まりを選択して食事は自身が用意したもので調理するのが一般的。秋~冬用に食事内容に変えてる施設も多くあり、ダッチオーブンを使った暖かいシチューやチーズフォンデュなど、寒いからこそ食べたい、美味しく感じる料理を愉しめます。また、自身でワインや日本酒などを持参し、食事と一緒にホットワインや燗酒を楽しめるのも気温が下がる秋~冬だからこそ。ホットワインや燗酒は鍋1つとカセットコンロ(施設にあれば家庭用コンロでも)の2つを持参するだけで簡単に作れるので是非お試しあれ。ちなみに、ホットウイスキーを作るなら、そのまま温めるのではなく、お湯で割ることをおすすめします。一度そのまま温めたところ、香りが立ちすぎてむせてしまったことがあります。
屋内は暖かく過ごせるのがキャンプとの違い
キャンプとグランピングの大きな違いは、泊まる施設。施設により異なるものの、グランピングはロッジのようなものから中に大きなベッドやストーブまでおける広めのテントなどがあり、普通のテントで寝るよりはるかに快適に暖かく過ごすことができます。外では“寒さ”を楽しみ、内では“暖かさ”を愉しめる一挙両得を実現できるのが、秋~冬シーズンです。
空気が澄んでいるので夕陽や星、富士山など絶景を愉しめる
夏は湿度が高くなり、遠くの景色などは霞んで見えなくなってしまうことが多いなか、秋~冬は空気が澄み、夏では見られない絶景を楽しめます。
清少納言も随筆に詠んだ、“秋の夕暮れ”を自然の中で堪能しつくすも良し、頭上に輝く星を眺めて流れ星を探すも良し(流星群の季節でなくとも1~2時間に1つくらいは見れるかも。私は見れました。)、雲一つかからない富士山を眺めながら過ごすも良し、静かにゆったりと大人の時間を過ごすことができます。
蚊が少なく刺されにくい
キャンプやグランピングという単語を聞いてなかなか初めての体験まで踏み込めていない人は“虫”の懸念があるのではないでしょうか。確かに自然のなかで過ごすため、多少は虫に遭遇することがあります。ただし、夏に比べて圧倒的に虫の数が少ないのが秋~冬。実際に秋~冬でのキャンプで蚊に刺された記憶はなく、その他の虫に悪さをされたこともありません。逆に秋は鈴虫などが奏でる風情のある音色を聞きながら過ごせるのもポイントです。
理由を読んで少しでもグランピングに興味が出た人は是非その最初の一歩を秋~冬で踏み出してみてはいかがでしょうか。
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