ホテル選びはこれで完璧 イタリア旅行「基本のキ」 都市別のおすすめエリア&ホテル

旅行を計画する際のお悩みに、旅行のエキスパートが集うトラベルズー編集部スタッフが応えます。「ホテルはどこに泊まればいいの?」「定番ではない穴場はどこ?」「おすすめのお店は?」…などなど、おさえておきたい耳より情報が満載です。今回は、イタリア通のスタッフに、都市別のおすすめ宿泊エリア&ホテルについて聞きました。
【この人に聞きました】Kaori Miyajima
ほぼ月に1回は国外に飛び出している、トラベルズー編集部で最もフットワークが軽い海外旅行の達人。仕事にプライベートに、20年以上、海外を飛び回ってきた“渡り鳥”のような存在です。旅慣れた海外旅行の上級者向けに、定番ではない、一歩先行く旅のヒントを紹介しています。旅先で撮影する写真は1日あたり数百枚。記憶にも記録にも残る1枚を撮影できる場所探しも得意です。
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■イタリア「基本のキ」シリーズ一覧
・基本編
・交通事情編
・宿泊のおすすめエリア&ホテル編
・食事編
・観光&ショッピング編
🔑イタリアホテル事情:都市別 おすすめの宿泊エリアとホテル
🏛ローマ
ローマの主要観光スポットのすべては徒歩では巡れないため、目的によって宿泊するエリアを選ぶのがおすすめです。
ラグジュアリーなホテルステイを楽しみたいなら高級感漂うヴェネト通り。『ウェスティン・エクセルシオール,ローマ』や『バリョーニ ホテル レジーナ ザ リーディング ホテルズ オブ ザ ワールド』など名だたるホテルが並びます。
ショッピングやグルメを気軽に楽しみたい場合は、ナヴォーナ広場からトレビの泉までのエリアが「ローマっぽさ」を感じることができ、楽しいと思います。3つ星から5つ星まで、多彩なホテルから選択可能です。
💡編集部補足:トラベルズーのTop 20ではローマの旅行情報を紹介する際は、ローマから各地へのアクセス利便性を考慮し、テルミニ駅周辺のホテルに泊まるツアーを選定することが多いです。Kaoriさんに相談したところ、ホテルの個人手配が苦でなく、旅行の上級者で“ローマらしさ”を求めるなら、上記の通りや広場に近いホテルを選んでみては? とのアドバイスでした。
🎨フィレンツェ
街自体がコンパクトなので、どこに泊まっても主要スポットは徒歩圏内。
おすすめは屋上にテラスがあるホテル。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からも歩ける『グランドホテル・バリョーニ』や、夏はプールもオープンする『グランド・ホテル・ミネルバ』が私のお気に入り。
少し静かに過ごしたい方はアルノ川南側、落ち着いた職人街の「オルトラルノ地区」へ。価格も少し下がるうえ、ピッティ宮殿やミケランジェロ広場にも近いです。
💼ミラノ
ミラノは公共交通機関を使って移動しやすいため、1~2泊であれば「ミラノ中央駅」の周辺に宿泊するのが便利です。
モダンで手頃な『NYXホテル ミラン バイ レオナルド ホテルズ』や、ラグジュアリーな『エクセルシオール ホテル ガリア, ラグジュアリー コレクション ホテル』はいずれもスーツケースがあっても駅から歩ける距離で、美しい中央駅が眺められるテラスも魅力。
ミラノ中央駅にはスーパーからフードコートまで何でもあるため便利ですが、時間があれば夜はナヴィリオ運河沿い(中央駅からメトロで約20分)でアペリティーボを楽しむのもミラノらしい過ごし方です。
🌊ヴェネツィア
“どこに泊まっても絵になる街”ですが、アクセスと雰囲気の両立なら「サン・マルコ広場」周辺が理想的。早朝や夜に観光客が少ない時間帯に運河沿いを歩けば、まるで映画のワンシーン。『ホテル・ダニエリ』や『ホテル モナコ & グランド カナル』は一度は泊まってみたい憧れのホテルです。
ちなみに本島は橋と階段だらけで、スーツケースを携えての移動は“地獄のキツさ”なので、夜遅くに現地に到着する方と、早朝に出発するの方は、1泊だけメストレ地区(橋を渡った本島の手前)にしてみては。お財布にも優しいですし、列車や空港アクセスも◎です。
🍕ナポリ
活気と混沌が魅力の港町ナポリ。治安を考えると、ナポリ中央駅の近くではなく、明るく人通りの多いエリアが安心です。
カプリ島などフェリーを利用する場合は「ムニチピオ広場」周辺に宿を取ると便利。おすすめなのはオシャレなカフェやセレクトショップが立ち並ぶキアイア通りそばの「サンタルチア地区」。『ロイヤル コンチネンタル ホテル ナポリ』や『ユーロスターズ ホテル エクセルシオール』のシービューのお部屋からは、ナポリ湾の美しい眺めを独り占めできます。
☕滞在スタイル
イタリアの朝ごはんはシンプルなので、ラグジュアリーホテルでない限りはブッフェといってもハム、チーズ、ブリオッシュ(甘いパン)くらいで種類はそんなに多くありません。
高級ホテルに泊まる場合は朝食付きにしますが、長期滞在で安価なホテルに泊まる場合はあえて素泊まりにし、周辺にたくさんある「バール」でカプチーノとブリオッシュだけで済ますのが定番。立ち飲み立ち食いスタイルで、カウンターでサッと食べて出勤していく地元の人たちに混ざると、ちょっとした「イタリア暮らし気分」が味わえますよ。
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