タクシーは必要? 失敗しない列車旅のコツは…イタリア旅行「基本のキ」交通事情

2025/10/13

旅行を計画する際のお悩みに、旅行のエキスパートが集うトラベルズー編集部スタッフが応えます。「ホテルはどこに泊まればいいの?」「定番ではない穴場はどこ?」「おすすめのお店は?」…などなど、おさえておきたい耳より情報が満載です。今回は、イタリア通のスタッフにイタリア旅行の交通事情を聞きました。

【この人に聞きました】Kaori Miyajima
ほぼ月に1回は国外に飛び出している、トラベルズー編集部で最もフットワークが軽い海外旅行の達人。仕事にプライベートに、20年以上、海外を飛び回ってきた“渡り鳥”のような存在です。旅慣れた海外旅行の上級者向けに、定番ではない、一歩先行く旅のヒントを紹介しています。旅先で撮影する写真は1日あたり数百枚。記憶にも記録にも残る1枚を撮影できる場所探しも得意です。
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■イタリア「基本のキ」シリーズ一覧
基本編
交通事情編
宿泊のおすすめエリア&ホテル編
食事編
観光&ショッピング編


🚃イタリア交通事情

・日本からの直行便がある都市は

2025年10月現在、日本から直行便が就航しているイタリアの都市はローマ(ITAエアウェイズ)と、ミラノ(ANA)だけです。


・近いようで遠い 都市間移動の注意…都市を周遊する際のおすすめの組み合わせ

定番の4都市を巡るなら
ローマ→フィレンツェ→ヴェネツィア→ミラノ

南イタリアなら
ローマ→ナポリ→アマルフィ

北イタリアなら
ミラノ→ガルダ湖→ヴェローナ→ボルツァーノ
なども面白いと思います。

私は旅行ルートを検索するときは「Omio」というサイトを利用しています。鉄道の予約は「Trenitalia(トレニタリア)」や「Itaro(イタロ)」から直接行っています。

便数が多く、様々な地域からの乗り入れがあるミラノやローマは飛行機のアクセスが便利。

フィレンツェは、北はボローニャ、西にピサとピサ空港があるので、2都市と合わせて巡ってもいいですね。

ヴェネツィアもヨーロッパ内からの便は多いですが、空港から本島のホテルへダイレクトに移動するためには水上タクシーしか使えず、運賃も高いので、鉄道のヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からアクセスするのが便利です。


・Kaoriさんがイタリアに向かう際に利用している航空会社はずばり

ロシア上空を通れなくなってから、直行便はフライト時間がかかるようになったため、経由便を利用して休憩してからイタリア入りするのが定番になっています。

例えばターキッシュエアラインはイスタンブールからイタリアの各都市へ便数も多く、6時間以上の乗り継ぎがあるとイスタンブール市内無料観光ができるなど特典があるため、楽しいですよ。

詳しくはターキッシュエアラインの「ひと味違う旅」をチェックしてみてください。


・Uberなどの配車アプリは浸透しているのか

Uberはミラノやローマの一部で使えますが、ほかの都市ではほとんど使えない場合が多いです。

ヴェネツィアではタクシーが走っていませんし、フィレンツェは旧市街をほとんど歩いて観光できるため、タクシーの台数も少ないです。ただ、主な観光地の駅にはタクシーが待っているため、アプリを使わずとも移動できます。


・列車旅あれこれ

イタリアの列車は遅延や運休、ストライキも多いため、移動日に「どうしてもしなければならない」予定を入れるのは避けましょう。

出発ホームはぎりぎりにならないとわからず、さらに突然変更されることもあるため、掲示板は常に確認する必要あり。

また、2等車しかない列車なのに、自販機では1等車のチケットが売られていたり、運休になっている列車のチケットが買えたり、かなり自由なシステムのため、直接駅に行って有人カウンターで購入するのが安全です。列車内は長距離列車なら通常、車内にトイレがついています。荷物は盗難防止のため、乗車中はチェーンロックのようなものをかけておきましょう。


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