子連れでも1ランク上のホテルステイを クラブラウンジ体験記 横浜 4.5星『ハイアットリージェンシー 横浜』

2025/06/19

旅好きにはおなじみの「クラブラウンジ」。ホテルステイを“格上げ”してくれる特別な空間ですが、まだ利用したことがない人もいるのでは。実は、首都圏には子ども連れでも利用できる「クラブラウンジ」があることはあまり知られていません(し、探すのは面倒です)。トラベルズー編集部の筆者が、「子連れでのクラブラウンジ」の魅力に迫ります。今回宿泊したのは『ハイアットリージェンシー 横浜』。調べていたところ、意外にも子連れ客に寛容であることがわかったので、1歳と5歳の子どもを連れて宿泊してきました。


■そもそもクラブラウンジとは

毎週水曜に配信しているメールマガジンTop 20でも、「ラウンジ利用可能」「クラブラウンジアクセス付き」などという言葉で紹介される、ホテルのクラブラウンジ。クラブラウンジは、ホテルのなかでも特定の客室(たとえば「クラブフロア」や「エグゼクティブフロア」など)の宿泊客だけが利用できる専用ラウンジです。通常客室での宿泊と比較し、1ランク上のサービスや空間を楽しめるのが魅力。クラブラウンジでは、朝食、アフタヌーンティー、カクテルタイムなど、時間帯に応じたフード&ドリンクサービスや、専用カウンターでのチェックイン・チェックアウト、寛げるラウンジ空間があり、一部のホテルでは会議室やビジネスサポートもあります。

クラブラウンジ全体で80~90席ほど。席数はそれほど多くありませんでしたが、滞在中に何度か訪ねても大混雑、ということはありませんでした。

“日本のホテル第5位”が誇るクラブラウンジ

『ハイアットリージェンシー 横浜』は、旅行クチコミサイト・トリップアドバイザーにおいて日本のホテル「人気部門」で5位を獲得している高評価ホテル。ホテル3階にあるクラブラウンジは、1819階のクラブフロアもしくはスイートルーム宿泊客だけが利用でき、専用チェックイン・アウトとフード&ドリンクのサービスを受けられます。ホテルの公式サイトに、「※カクテルタイムは12歳以下のお子様のご利用はご遠慮いただいております。」と表記があったので、逆にカクテルタイム以外は子どもも利用できるという安心感があり、今回は子連れで宿泊することに。

ポテトチップスは1枚1枚が分厚い高級感あるもの。ホテルメイドのクッキーなども。

クラブラウンジ内でのフードプレゼンテーションは4回。
※カクテルタイムは12歳以下の子どもは利用できませんが、それ以外の時間は子ども連れで利用できます。
【1】ティータイム(10:00~17:00)…ドイツの高級紅茶ブランド「Ronnefeldt」の紅茶、コーヒーマシーンでのドリンク、フルーツジュースなどのソフトドリンク、焼き菓子、スナック、チョコレート。アルコールの提供はありません。
【2】カクテルタイム(17:00~19:00)…ディナー前に軽くつまめる前菜やカナッペなどのコールドミール、ポップコーンシュリンプやごぼうの天ぷら、ムール貝の白ワイン煮など。アルコールは、赤・白・スパークリングワイン、ビール、オリジナルカクテルなどがラインアップ。
【3】イブニングスイーツタイム(19:00~20:00)…ホテル特製のショートケーキが3種と焼き菓子、スナック、チョコレート、ソフトドリンクがあり。アルコールの提供はありません。
【4】朝食(7:00~10:00)…サラダ、ホテルオリジナルの食パン「nikin」や出来立てのクロワッサンなどのベーカリーが豊富。ご飯派には、白米、明太子、納豆、しらす、出汁のティーバッグなど。アルコールの提供はありません。

17時になるとアルコールがカウンターに並び始め、飲み放題で楽しめます。

■高級ジュースやクラフトビールもあるドリンクラインアップ

ティータイムに提供されていたRAUCHのクランベリージュースは、普段あまり見かけないので調べたところ、オーストリア産で保存料・着色料無添加、ヴィーガン対応。ネットでは200mlで約270円とやや高価です。ほかにもイタリアのサンペレグリノのスパークリングジュースがあり、ソフトドリンクのクオリティも“ハイアットリージェンシー”らしく上質でした。カクテルタイムには、地元・横浜の「REVO BREWING」のクラフトビール(缶)、ハイネケンやギネス(瓶)、チリ産スパークリング、カリフォルニア産白ワインなどが用意され、ホテルオリジナルカクテルも3種。スタッフに声をかけて、カクテルを作ってもらっている方も見かけました。今回は試せなかったので、次回こそ味わってみたいです。

ホテルオリジナルのカクテルは3種類。クラブラウンジでカクテルをたしなむ、大人の旅の醍醐味があります。

■カクテルタイムが利用できない子連れへの神サービス

17〜19時のカクテルタイムは12歳以下は利用不可ですが、代わりに「ピクニックバスケット」をラウンジで受け取れます。子連れ利用者限定の特典で、バスケットにはペットボトルのお茶1本、紙パックジュース2本、トーレスのポテトチップス、M&M’s、クラフトビール1本、ワイン3種(赤・白・スパークリングの缶)、さらに前菜4種×2セット入りのお重も。内容は豪華で、アルコールとスナックだけでも約2,000円相当でした。

バスケットに盛りだくさんなので、ピクニック気分を味わえます。

前菜セットの中身は、クラブラウンジで提供されていたものと同じ内容で、鴨のパストラミ、カニのテリーヌ、エビのソムタム、豚肉と塩麴のテリーヌと、お酒のアテにぴったりな内容でした。大人1人分に対してはややお酒の量が多い気もしますが、軽い夕食程度にはなるボリュームの前菜セットもいただけるので、クラブラウンジには入れずとも子連れ宿泊客は満足できそうです。

箸やナプキンまで付いてきて、客室でゆっくり食べられるのもうれしいです。

■イブニングスイーツは争奪戦

19:00〜20:00はイブニングスイーツタイム。アルコールは下げられ、代わりにスイーツが並びます。焼き菓子やスナックはティータイムと同様の内容で、加えて抹茶・いちご・チョコレートの3種のケーキが登場。この時間帯限定とあってケーキは1番人気で、1ピースが小さいためすぐになくなっていました。「スイーツタイム」と聞いてもっと種類があるかと期待しましたが、品数は少なめ。夕食の時間と被るためか利用者は少なかったものの、ケーキだけは争奪戦でした。

次々になくなっていきましたが、きちんと補充されるため、少し待つとまた同じ3種のケーキが並んでいました。

■朝食について

ホテルには、「ハーバーキッチン」というブッフェスタイルのレストランもありますが、クラブラウンジ特典に付帯するのは、クラブラウンジ内での朝食のみです。2024年10月にリニューアルされた、クラブラウンジの朝食。サラダコーナーには季節の野菜が彩り豊かに並び、思わず目を奪われます。ホテルメイドの食パン「nikin」やトルティーヤ、タコシェルに好みの具材(サラダ、スモークサーモン、プルドポークなど)を載せて、自分だけのオリジナルサンドウィッチを作ることができ、朝からちょっとした特別感が味わえました。マンゴーやメロンなどのフルーツ、子どもが喜ぶような動物の形のシリアルなど、種類が豊富です。ご飯派にも充実の内容で、明太子やしらすなどのご飯のお供が数多く揃っていて、さらに8種類の出汁も用意されているので、オリジナル丼やお茶漬けとしても堪能できます。実際、隣の席の宿泊客が「出汁の香りが本格的でおいしい!」と話していたのが印象的でした。

サラダやプルドポーク、ポキなど好きな具材をサンドイッチに挟んだりサラダに載せたり。

クラブラウンジは“大人の空間”という印象が強いものの、ホテルによっては子どもの利用が可能なこともあります。ただし、公式サイトには詳細が記載されていないことが多く、利用を希望する際は直接ホテルに確認する必要があり、子連れにはややハードルの高い場合もあります。その点、今回宿泊した『ハイアットリージェンシー 横浜』では、カクテルタイム以外どの時間帯にも子ども連れの宿泊客が数組見られ、安心して利用できました。子どもがいても騒がしい印象はなく、家族連れからビジネス利用まで、様々な客層が落ち着いて過ごしている様子。カクテルタイムの「ピクニックバスケット」の提供や、ラウンジ内に設置されているベビーチェアなど、小さな子どもへの配慮を感じられる点もうれしいポイントでした。子連れでクラブラウンジは…と諦めずに、ぜひワンランク上の旅を経験してみてはいかがでしょうか。

【今回の旅にかかった費用】
※ホテルの外での飲食代を除く
宿泊料金:44,528円
※大人1名+添い寝2名にて「ツインルーム・クラブアクセス」客室に1泊

5月の予約時は、クラブアクセス付き客室の宿泊料金はホテル公式サイトからの予約が最安値でした。

最新のトラベルズーストーリーはこちら


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。一部、トラベルズー編集部撮影画像を含みます。

関連情報 もっと見る

人気のページ