宿泊体験記 横浜4.5星『ハイアットリージェンシー 横浜』最前線

コストパフォーマンスに優れたホテルを探す旅好きの方は、どんなポイントをチェックしていますか。ここ数年の間に関東で開業したホテルを調べていたところ、とくに目を引く一軒を発見。それが、横浜の『ハイアットリージェンシー 横浜』です。宿泊予約サイトやGoogleマップでの評価は非常に高く、旅行クチコミサイトでは日本国内のホテルで第5位という高評価を得ています。一体その魅力はどこにあるのか、開業から5年を迎えた今、進化し続ける4.5星ホテルの“最前線”を体感すべく、実際に宿泊してきました。
■日本のホテルで第5位の高評価ホテル
2020年5月、横浜に開業した『ハイアットリージェンシー 横浜』。ハイアットブランドの横浜初進出ホテルで、開業から5年経った今でも、Googleマップで4.5、楽天トラベルで4.55、一休.comで4.60(いずれも6/30時点の総合評価)、とクチコミは高評価。さらに、先日発表された旅行クチコミサイト・トリップアドバイザーの「Traveler's Choice Awards Best of the Best 2025」にて、日本のホテル「人気部門」で5位も獲得しました。1~4位には、オールインクルーシブリゾート、銀座ど真ん中の好立地、5つ星の有名ホテルなどがランクインするなか、東京でもなく、リゾートでもないホテルが5位になる、その理由はどこにあるのでしょうか。
ホテルは、みなとみらい線・日本大通り駅から徒歩約3分、横浜中華街へは徒歩約5分、山下公園までも徒歩約3分と、横浜観光の拠点として申し分のない場所に位置しています。インバウンド観光客にとっても横浜は人気スポットのようで、フロントでチェックインを待つ宿泊客のうち、半数ほどが海外からの家族旅行者のようでした。一般客室に宿泊の場合は1階のロビーフロントで、クラブラウンジアクセス付きの客室に宿泊の場合は3階のクラブラウンジでチェックイン。館内にはエレベーターが6基あり、各階への移動も待ち時間がほとんどなく快適です。
■クラブラウンジアクセス付き「ツインルーム・クラブアクセス」に滞在
今回宿泊したのは、18~19階のクラブフロアにあるラウンジへのアクセス付きのツインルーム。37平米と十分な広さは、都心ではなかなかない贅沢な広さです。バストイレが別で、バスタブと洗い場に十分な広さがあるため、子連れでもゆったり利用できます。
バスアメニティは、“インターコンチネンタルホテル”などでも採用されている、アメリカのフレグランスブランド「AGRALIA」。ほんのりと紅茶のような香りがするシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、ボディミルク、固形石鹸の5点セット。歯ブラシ、ボディタオル、マウスウォッシュ、バスソルト、資生堂「雪肌精」の基礎化粧品(クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液)、コットンセットなどが洗面台下に揃っていました。

今回は1歳と5歳の乳幼児を連れての旅だったため、予約時に子ども用のアメニティもお願いしてみました。客室にはあらかじめ、子ども用スリッパやパジャマ(100cmと120cmの2サイズで上下セパレートタイプ)、歯ブラシ、バススポンジ、ベビーシャンプー、オムツ用ゴミ箱、洗面台用の踏み台など、至れり尽くせりのアメニティが用意されており、自分専用のスリッパに子どもたちも大喜びでした。子連れ旅行はどうしても荷物が多くなりがちですが、パジャマ2枚分だけでも減ると大助かり。そのうえ、洗面台用の踏み台など、ちょっとした心配りもあってとてもありがたく感じられました。
ベッドサイドのテーブルには「CONVENIENCE COLLECTION」という案内があり、それによると、加湿器や空気清浄機といった定番のアイテムのほか、マニキュアリムーバー、洗濯用洗剤、各種充電器、ヨガマット、ダンベル、ヘアアイロンなど、多彩な備品の貸出サービスがあるとのこと。痒いところに手が届く細やかなサービスが、クチコミ評価の高さにつながっているのだと実感しました。
■ビジネスにもレジャーにもおすすめの客室設備
クラブラウンジのアクセス付き客室は、ホテルの上層階である18~19階に位置し、客室によっては中華街が広がる関内エリアや山下公園、海の景色を望むことができ、それぞれの方角から横浜らしさを感じられる眺望を楽しめます。ベッドサイドには広めのライティングデスクがあり、スマートフォンと接続できるChromecast対応の大型テレビも設置されており、ビジネス利用にも便利な設備が整っています。
客室はツインルーム以上の構成となっているため、シングルユースで利用する場合でも広々と快適に過ごせます。また、バスとトイレがセパレートタイプで、バスタブと洗い場も広めで、何かと手がかかる子連れでの宿泊にも困らなさそう。また、客室タイプによってはコネクティングルームの用意もあるため、三世帯旅行などの大人数での宿泊にも対応可能です。
■ちなみに:大人1名+2名以上の子連れステイが“とってもお得”
今回の宿泊では、筆者(大人1名)に加え、0歳と5歳の子ども2名を添い寝で予約しました。驚いたのは、大人1名のみの宿泊料金と、大人1名+添い寝の子ども2名を含めた料金が同額だったことです。実はこのホテルでは、0~12歳以下の添い寝の子どもは1室につき最大3名まで無料という太っ腹なポリシーがあります。周辺のシティホテルでは、添い寝は1名まで無料、または「宿泊する大人の人数と同数まで無料」といった条件が多く、大人1名に対して2名以上の添い寝が無料になるホテルは希少です。ただし注意点として、楽天トラベルなどの宿泊予約サイトでは、「大人1名+添い寝の子ども2名」で予約できないことが多く、中には「大人1名+添い寝1名」の組み合わせでも予約できないサイトもあります。その点、ホテルの公式サイトからは問題なくスムーズに予約できました。
ほかの“ハイアットリージェンシー”でも同様に添い寝が無料なのか気になり、調べてみたところ、施設ごとにルールが異なることがわかりました。たとえば、『ハイアットリージェンシー 東京ベイ』では客室タイプによって添い寝が2〜3名が無料、『ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄』や『ハイアットリージェンシー 那覇』では1名無料、『ハイアットリージェンシー 箱根』では客室により2〜4名無料とされています。子どもが2名以上いる場合には、”ハイアットリージェンシー”の公式サイトをチェックしてみると、お得に宿泊できる可能性があります。

■事前オンラインチェックインでアーリーインも可能に
宿泊当日の深夜0時頃、「オンラインチェックインサービス」の案内メールが届きました。事前にこうしたメールが来ることで、予約がきちんと確定しているという安心感があります。オンラインチェックインを済ませておくと、客室の準備が整い次第、連絡が届くとのことだったので、早速手続きをしてみることに。すると、チェックイン時間の1時間前にもかかわらず、当日の14時には「客室のご用意ができました」という自動メールが届きました。残念ながら電車の遅延などがあり、アーリーチェックインはできませんでしたが、旅先で早めに客室に入れるというのは、とくに“ホカンス”目的の滞在にはうれしいサービスだと感じました。※宿泊日の客室状況により、アーリーチェックインができない場合もあります。
■コストパフォーマンス&サービスの質が高いからこその人気
開業から5年が経ち、東京の中心でも、5つ星ホテルでもないにもかかわらず高評価を得ている理由は、コストパフォーマンスとサービスの質にあるのではないかと感じました。駅から近く観光にも便利な立地でありながら、スタンダードツインであれば素泊まり1名あたり2万円以下という価格設定。都内では、3つ星以下のホテルでも1名2万円程度かかることが多いため、それよりもリーズナブルに4.5星クラスのホテルに宿泊できるという点は大きな魅力です。さらに、アメニティの充実度だけでなく、すれ違うスタッフのほぼ全員がにこやかに声をかけてくれたり、さりげなく手伝いを申し出てくれたりと、ホスピタリティの高さも印象的でした。わずか1泊でも、その魅力を十分に体感できました。
開業から5年という短い期間でありながら、宿泊予約サイトのクチコミを見てもリピーターが多く、たくさんのファンの心をしっかりと掴んでいることが、人気の理由だといえる『ハイアットリージェンシー 横浜』。次のBlogでは、クラブラウンジフロアについて最新情報を紹介します。
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