旅のプロが羽田空港で過ごす1日 第1ターミナル・第2ターミナル編

予期せぬ出来事から羽田空港に長時間滞在することになった…という、トラベルズー編集部員。しかし、トラブルはあったものの「いくらでも楽しく過ごせた!」と言います。これはつまり、空港は「通過点」ではなく「旅の目的地」としても楽しめるのでは…?
航空サービスリサーチ会社・スカイトラックスのランキングでは、世界のベスト空港第3位にも選出されている羽田空港。1日かけてじっくり空港内を散策すると、新店舗や穴場スポットも見つけられました。今回は第1ターミナルと第2ターミナルを、次回は第3ターミナルと羽田エアポートガーデンを紹介します。これから旅行で羽田空港を利用する予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。
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旅のプロが羽田空港で過ごす1日 第3ターミナル・羽田エアポートガーデン編
■手土産を探せる新スポットが誕生、第1ターミナル
羽田空港のなかでも国内線の発着航空会社数が多い、第1ターミナル。主にJALやスカイマーク、スターフライヤーなどが発着しています。その第1ターミナルの出発階・2階の土産物店が集まる「マーケットプレイス」に、「HANEDA STAR & LUXE」が今年2/20に開業。日本の伝統的な和菓子や話題のスイーツから、トルコやフランスの有名スイーツまで全13店が揃います。
おしゃれな内装が目を引いたのは、クロワッサンやサブレが並ぶ、鎌倉のデザートレストラン「Regalez-Vous(レガレヴ)」の空港初店舗。
神楽坂のミシュラン料理店「神楽坂 石かわ」の店主などが集結して作られた「いったつみとらどう」は、Instagramなどでも話題のスイーツ「椰子の白わらび餅」で有名。このエリアにはほかにも、トルコ伝統の焼き菓子バクラヴァの専門店などもあり、手土産を探すには最適。
■全国産直巡りもでき、昼時でも空いてる穴場フードスポット2選
「マーケットプレイス」の奥にあるのが、「羽田産直館」。今までその存在にまったく気が付いていませんでしたが、2023年12月に開業していました。全国のご当地グルメが集まっていて、フードコートのほか、全国の新聞社提供の地元雑誌などを読めるライブラリーも併設されています。
同じく2階にある「北海道どさんこプラザ 羽田空港店」では北海道土産を購入できますが、その店舗内の階段を上った2階には隠れた軽食スポット「ノースカフェ&BEER」があります。
■旅の安全を祈願、羽田航空神社は1階に
あまり知られていないのですが、第1ターミナルには航空業界の躍進と航空安全輸送を祈念する羽田航空神社があります。
■ターミナルごとに航空機の見え方が異なる展望デッキ
空港といえば、展望デッキは外せません。第1ターミナルの展望デッキは6階・屋上階と2階構成になっており、第2ターミナルや第3ターミナルと比較して、高い位置からのアングルで飛行機を望めます。
■展望デッキよりも間近で飛行機が見える、隠れスポット“スタバ”
私がおすすめするビュースポットは、5階のTHE HANEDA HOUSEエリアにあるスターバックスコーヒー。
■本格フライトシミュレーターでフライト体験も
同じTHE HANEDA HOUSEエリアの一番奥にあるのが「ラグジュアリーフライト」。本格フライトシミュレーターの体験施設で、手軽なコースは15分で3,850円。筆者大興奮のフライトシュミレーターについては、またの機会に紹介しますので、お楽しみに!
■空港散策で疲れたら行きたい、足湯カフェ
第1ターミナルだけでも見どころが多く、そろそろ疲れてきましたよね。そんな場合には3階の「足湯カフェ&ボディケア LUCK」へ。テーブルごとに個別で足湯に浸かれるので、周りを気にすることなく寛げます。
■羽田空港唯一の「食べログ」百名店
グルメレビューサイト「食べログ」が毎年発表している、ジャンル別にとくに高評価を得た飲食店100店を選出するランキング“百名店”。そのうどん部門に選出されたカレーうどん専門店が、空港内にあるのを知っていますか。2020、2022、2024年に選出されており、羽田空港のなかで唯一の百名店です。
■第2ターミナルの新スポット、国際線エリアはまるでパリの空港
ANAの国内線が離発着する第2ターミナル。コロナ禍で休業していた国際線ターミナルが2023年7月に再開され、インバウンド客も多い傾向にあるのが、最近の第2ターミナルです。
■第2ターミナルの展望デッキは、見渡す限りANA機材
ANAの国内線・国際線の離発着を見たいのであれば、第2ターミナルの展望デッキは外せません。展望デッキには、レストランやカフェもあり、コース料理を堪能しながら滑走路を眺めている人たちも。
第2ターミナルの展望デッキからは、左奥にスカイツリー、正面奥には東京ゲートブリッジなど見られます。
■各国グルメが揃うフードコートも
第1ターミナルの場合、レストランはマーケットプレイスエリアに集中していますが(現在、第1ターミナル地下にあったフードコート「東京シェフズキッチン」は営業終了し、改装工事中)、第2ターミナルでは、出発ロビーを眺められる3階にフードコート「UPPER DECK TOKYO」があります。
■ターミナル間の移動は無料シャトルバスも
ターミナル間を移動する際に一番早い方法は、電車やモノレールを使うことですが、第1ターミナルと第2ターミナル間の移動では、荷物が少ない場合には徒歩移動もおすすめです。地下1階には2つのターミナルをつなぐ連絡通路があり、徒歩約7~10分でターミナル間の行き来が可能。また、時間に余裕がある場合には、ターミナル間をつなぐ無料のシャトルバスも利用できます。
羽田空港の第1・第2ターミナルの見どころ、ほかにも伝えたいことはたくさん。各ターミナルには記念スタンプが設置されていたり、第2ターミナルには沖縄生まれのアイスクリームショップBLUE SEALがあったり…などなど。第1ターミナルの地下1階・フードコート跡地は現在工事中で、2025年9月完成予定となっているので、また最新情報を入手できたら併せて紹介していきたいと思います。
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