歴史の風景と紅葉とが織り成す風情を楽しむ 事前予約制の秋の京都名所3選

秋の清水寺ライトアップ
秋の清水寺ライトアップ
2022/09/25

最も早く紅葉が訪れる北海道・大雪山系旭岳、渓谷を走るトロッコ列車から臨むわたらせ渓谷鐵道、500本のメタセコイアの並木道(滋賀県高島)などなど、思い思いに楽しめる紅葉の名所が各地にある中でも、京都はやはり特別。そして特別であるからこそ、とても混雑する紅葉時期は、秋の京都を諦めざるを得ない理由にも。そこで編集部がおすすめするのが、事前予約制の紅葉名所。歴史の風景と紅葉とが調和する、京都ならではの秋意を贅沢に鑑賞するコツは事前予約にあり!


【10月10日10時受付開始】瑠璃光院(左京区・上高野東山)

大正末期から昭和初期に大改修が行われた数寄屋造りの建物と、1万2000坪の敷地の日本庭園を有する寺院。通常は非公開だが、春の青もみじと秋の紅葉の時期のみ特別拝観を行っている。水面や床に紅葉が映り込むことで生まれる「鏡紅葉」は「幻の紅葉」とも呼ばれています。

  • 予約拝観期間:11月1日~12月4日 ※春と秋の「特別拝観」期間以外は非公開
  • 拝観時間:  9時~18時
  • 拝観料:大人 ¥2,000 / 高・中・小学生 ¥1,000
  • 予約開始日:  10月10日(月)10時より
  • 予約方法:公式サイトでのネット予約限定  ※10/10(月)10時以降に「予約ボタン」をクリックして予約してください
  • 例年の見頃:11月中旬~下旬頃
『瑠璃光院』 「鏡紅葉」イメージ

【10月20日受付開始】圓光寺(左京区・一乗寺小谷)

慶長6年(1601年)、徳川家康が教学のために建立したのが発祥。庭園には洛北でもっとも古いとされる栖龍池があり、裏手にある東照宮からは京都の街を一望できる。運慶作と伝わる千手観音像、元佶像をはじめ、円山応挙作の「竹林図屏風」、家康に与えられた出版の木活字を保存する。「額縁紅葉」の名所として有名。

『圓光寺』 「額縁紅葉」イメージ

【10月2日より順次受付開始】無鄰菴(左京区・南禅寺草川)

明治27年(1894年)に造営された山縣有朋の別荘で、庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており近代日本庭園の傑作と言われる。国の名勝庭園にも指定されており、東山を借景とし明るい芝生に琵琶湖疏水を引き込み浅い流れを配した池泉廻遊式庭園で、洋館2階には伊藤博文と山縣有朋の会談「無鄰菴会議」に使われた部屋が今も残る。

  • 予約来園期間:年間を通じて予約制
  • 開園時間:9時~17時
  • 入場券:600円
  • 予約開始日:11月1日分の予約受付は10月2日開始。以降順次、利用日の30日前から予約可
  • 予約方法:公式サイトでのネット予約限定
  • 例年の見頃:11月中旬~下旬頃
『無鄰菴』 名勝庭園の紅葉イメージ

2022年の見頃は平年並みと予想されています(ウェザーニュース、9/15)。ただし紅葉の見頃は今後の気候によって前後しますので予約前に最新情報を確認ください。

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