Wishリストに入るべき魅力的な街

2019/10/14

トラベルズー編集部がトラベルズーメンバーにアンケートを取ったところ、“海外旅行先はどのように決めますか?”という問いに対して、“行きたいところのリストから選ぶ”という回答がその他の項目をおさえて最も多い59.9%という結果に。旅好きのメンバーは、すでに行きたい旅行先の「Wishリスト」を持っているということがわかりました。また、北米やヨーロッパなど旅行日数が5日間以上必要な海外旅行先を選ぶ際に重要な決め手となるのは、「シーズン、世界遺産/観光、グルメ、エンタメ/スポーツ、アクセス」の5項目ということも判明。ところが、この5項目を満たしていながらも、アンケート回答者のわずか10%ほどしか訪れていない都市が。

「Wishリスト」に入るべき魅力的な都市は

5項目を満たしていてもトラベルズーメンバーのわずか10%しか訪れていないその都市とは、アメリカ・シカゴ。“「Wishリスト」に入っているべき”とトラベルズー編集部が断言できる、魅力的な5つの根拠を紹介します。

“ホリデーシーズン”に輝くシカゴ!

まずシーズンについて。実はシカゴはアメリカのなかでも“ホリデーシーズン”(クリスマスシーズン)に非常に盛り上がる街。そのため、11~12月は関連イベントが盛りだくさん。なかでもトラベルズー編集部がとくに注目したのは...

  • 「マグニフィセント・マイル・ライツ・フェスティバル」
    メインストリートであるマグニフィセント・マイルで毎年開催されているこのフェスティバルでは、イルミネーションに彩られた街や無料のライブ演奏、サンタとの撮影会などシカゴで最も華やかなお祭りと言えます。また、シカゴがウォルト・ディズニーの出身地ということもあり、17時頃から開催されるパレードの団長はなんとミッキーとミニー。ここまでディズニーのキャラクターが出演する催しは世界的にも珍しく、ディズニーファンにはたまらないポイントです。毎年11月中旬~下旬に開催されていて、今年のパレードは11/16と17に予定されています。
  • 巨大なクリスマスツリーが街中に
    11月下旬からシカゴ市内に巨大なクリスマスツリーが現れるのも、このシーズンの特徴。毎年11月中旬~下旬に行われているツリーの点灯式は、シカゴ市内以外からも人が集まるほど有名なイベント。多くの木を集めて作られた80mほどの巨大なツリーにイルミネーションが飾り付けられ、点灯の瞬間は大きな歓声が上がります。また、超高層ビル「ジョンハンコックセンター」前にも巨大なツリー、ミシガンアベニューにもツリーや氷の彫刻などが現れ、例年1月頃まで市内のいたるところで楽しめます。さらに、この時期の「シカゴ科学産業博物館」では世界中のクリスマスツリーも展示されていて、ツリーに囲まれる体験も可能です。
  • 特別なお店が集まり食事も充実するクリスマスマーケット
    シカゴでは毎年巨大なクリスマスマーケットも開催されます。11月中旬~12月下旬まで実施されており、ツリーを飾り付けるオーナメントやキャンドル、クリスマスのデザインが施されたマグカップなどが販売されています。特筆すべきはこれらの商品はドイツから輸入されたものが多いということ。色とりどりのソーセージ、温まるスープ、ホットワイン、クリスマス限定のお菓子などのグルメも充実しているのがこのマーケットのポイントです。
©Adam Alexander Photography

ほかにも、クラウドゲートで有名なミレニアムパークにはスケートリンクが設置され、高層ビルからその景色を楽しめるほか、実際にスケートを楽しめたり(シューズのレンタルも可能)、サンクスギビング感謝祭パレードが開催されたり、シカゴ美術館前のライオンや市内を走る電車が“クリスマス仕様”になったり、リンカーンパーク動物園(入場無料)やウォータータワー、ネイビーピア、ステートストリートなどでもイルミネーションが輝いたりと、このシーズンは市内のいたるところでホリデーシーズン一色。まるで1か月の間ずっと”お祭り”状態と言ってもいいほどの盛り上がりを見せます。

今年“世界遺産”に登録。“世界3大建築家”で日本とも縁のあるフランク・ロイド・ライトの建築物群

注目は建築。旧帝国ホテル本館を設計するなど日本とも縁のあるアメリカ人建築家・フランク・ロイド・ライト氏が手掛けた8作品が、「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として今年世界遺産に登録。その8作品の内、2作品がシカゴにあります。[フランク・ロイド・ライトの詳細はこちら]

  • フレデリック・C・ロビー邸
    1910年に建設され、20世紀初頭までアメリカ中西部で最も一般的だった「プレーリースタイル(草原様式)」の最高傑作と本人自ら位置付ける作品。この手法の目的は建物の形を“四角い箱”から外部(自然)とつなげること。横に広がり重厚感のあるたたずまいは、のちの旧帝国ホテル本館にも影響を与えているといわれています。また、この作品は後の日本の近代建築家への影響力が大きいとも。ひょっとすると、自宅近くにもその片鱗を感じさせる建物があるかもしれません。現在はシカゴ大学の敷地内でその姿を確認できます。
  • ユニティ・テンプル
    1908年に「テンプル(神殿)」として建設された建物。1893年にシカゴで開催された万国博覧会で日本の鳳凰殿(平等院鳳凰堂のレプリカ)に衝撃を受け、また1905年に来日した際に触れた日本各地の建築物にも影響され、ユニティ・テンプルの設計を始めたのは帰国の約1か月後と言われています。その影響もあってか、日光東照宮の拝殿と本殿に間取りが似ているとも指摘されています。これまでのゴシック、ロマネスク、バロック建築様式ではなく、コンクリート打ちっぱなしの斬新なデザインで設計されているのもポイントで、どこか現代の“モダン”な雰囲気を漂わせる内装も見ごたえあり。今は聖堂やコンサート会場としても使われているようです。シカゴ市内から電車で簡単にアクセスできるオークパークにあるのもポイントです。

なお、世界遺産には登録されていないものの、ユニティ・テンプルと同じオークパークには、フランク・ロイド・ライト氏の自宅と仕事場も一般公開されており、現地発着の見学ツアーも開催されています。また、これ以外にもシカゴでは“摩天楼”発祥の地として超高層ビルを眺めるリバークルーズや展望台からの夜景も人気。建築好きのみならず、老若男女楽しめる観光要素を備えています。

2019年にミシュラン3つ星を獲得したレストランも!

シカゴでは今年、レストラン「Alinea」が3つ星を獲得するなど、25軒ものレストランがミシュラン星付きとなっています。また、コストパフォーマンスが良いことで知られるミシュランの“ビブグルマン”を獲得しているレストランが54軒、イタリア移民から誕生したシカゴピザ、アメリカンビーフを思う存分愉しめるステーキなどのカジュアルな“グルメ”もあり。ほかにも、ジャズやブルースを楽しめるバーのほか、音楽フェスも多彩。また、メジャーリーグ、アメフトなどのチームが本拠地としてシカゴに構えているので“エンタメ/スポーツ”も充実しています。

さらに、日本~シカゴ間は日系のJAL、ANA含む合計4社もの直行便が成田および羽田から就航しており、“アクセス”は良好。

ここまでの魅力が詰まったシカゴは、次の旅行先の「Wishリスト」に入っているべき魅力的な街と言えます。“今まで考えてなかったけど、そういわれてみれば…”と思った方! 5項目を満たすホリデーシーズンのシカゴは11~12月頃。今から旅行を検討しても間に合います。


シカゴの詳しい情報はこちら


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。

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