冬を待たず、香住ガニを食べに。湯けむりの湯村温泉へ

『山陰湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ』香住ガニ宝箱焼き イメージ ※画像出典:2026/8/31「アイアンドエフ・ビルディング株式会社」プレスリリース
『山陰湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ』香住ガニ宝箱焼き イメージ ※画像出典:2026/8/31「アイアンドエフ・ビルディング株式会社」プレスリリース
2026/10/05

カニの季節は冬、と思っているなら、少し早い秋に山陰へ走る理由があります。兵庫県北西部、鳥取県との県境に近い湯村温泉で味わえるのが、秋から漁が始まる紅ズワイガニ「香住ガニ」です。『山陰湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ』は香住漁港から車で30分圏内。夕食の主役は、数杯から選りすぐった身1杯分を使った「香住ガニ宝箱焼き」です。甲羅に詰められた身はあらかじめ殻が外され、箸を入れればすぐに頬張れます。みずみずしい身の甘みに、濃厚なカニ味噌餡を絡めてもうひと口。殻と格闘する必要がないぶん、カニそのものの味に集中できます。温泉で体を温め、お腹を空かせて旬のカニを食べる。予定を詰め込まなくても、「これを食べに来た」と言える1皿があれば、1泊旅の目的としては十分です。

朝の湯けむりまで、旅のごちそう

翌朝、目を覚ましたあとにも山陰の味は続きます。食卓に並ぶのは、八鹿豚や新鮮野菜、浜坂名物のちくわを蒸し上げたせいろ蒸し。ふたを開ければ湯気が立ち、山陰産のごはん、但熊のこだわり卵、鳥取県産しじみの味噌汁が朝の胃袋をやさしく起こしてくれます。昨夜は香住ガニを目当てに来たはずなのに、朝になる頃には、この土地そのものが少し好きになっています。食後は宿を出て、春来川沿いをぶらり。98度の湯が湧く「荒湯」から立ちのぼる白い湯けむりを眺め、足湯に寄り道しながら歩いていると、昨夜のカニの甘みまでふと思い出します。何か特別な観光をしなくても、旬を食べ、温泉に入り、朝の温泉街を歩く。それだけで「また季節を変えて来たい」と思える。そんな余韻まで含めて、湯村温泉の旅は完成します。

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