現地スタッフに聞く 福岡博多 屋台&ホテル選び 街歩きガイド 【旅行のエキスパートシリーズ】

旅行を計画する際のお悩みに、旅行のエキスパートが集うトラベルズー編集部スタッフが応えます。「ホテルはどこに泊まればいいの?」「定番ではない穴場はどこ?」「おすすめのお店は?」…などなど、おさえておきたい耳より情報が満載です。今回は、福岡に在住するトラベルズー編集部スタッフが、福岡・博多の楽しみ方をお伝えします。
【この人に聞きました】Youichi Taguchi
47都道府県を渡り歩いた、トラベルズー編集部きっての“九州通”。とくに精通しているのは福岡・博多エリア。現地に住んでいるからこそ得られる“地の利”と、旅人ならではの“知の利”を掛け合わせたハイブリッドな博多情報の持ち主で、その知見はトラベルズーのメールマガジン「Top 20」でも複数紹介されています。
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Q、福岡市内(天神・博多等)を観光するなら、ホテルはどこに泊まればいいの?何駅の周辺が便利ですか?
A、福岡市内観光なら、地下鉄空港線沿線にあるホテルが基本的におすすめです。福岡は福岡市内に観光の拠点が集中しているので、目的に合わせてホテルを選ぶのがポイント。
(1)観光や屋台などのグルメを楽しみたいなら:中洲か天神
(2)福岡市内と合わせて九州各地への拠点として利用するなら:博多
が鉄板です。
天神・中洲エリアであれば、福岡に本社を置く地元企業が運営し、西鉄福岡(天神)駅直結の 『ソラリア西鉄ホテル福岡』。博多エリアであれば、博多駅直結で大浴場・サウナ完備、フィットネスジムなど充実した設備を誇る 『都ホテル 博多』 がおすすめです。
Q、ライブやコンサートに合わせて福岡市内に泊まります。市内でも市外でも、遠征の拠点にできるおすすめのホテルはありますか。予算高め、予算低め、の2通りで候補となるホテルを複数、教えてください。
A、福岡での大規模なライブやコンサートは基本的に「みずほPayPayドーム福岡」か「マリンメッセ福岡」で開催され、どちらもシーサイドももちと言う海に面したエリアにあります。予算が高めの場合は、PayPayドームに隣接した 『ヒルトン福岡シーホーク』 がおすすめ。アクセスだけでなく、海沿いのリゾート感と広い客室、屋外プールなどで快適に滞在できます。
シーサイドももち周辺は高級ホテルが多いため、予算を抑えたい場合は、天神駅から徒歩5分ほどの場所に佇む 『リッチモンドホテル 福岡天神』 が良いでしょう。清潔で口コミも良くコスパも高く、買い物やグルメにも便利です。
トラベルズーでは、中洲川端駅直結の4.5星ホテル『ホテルオークラ福岡』や、渡辺通駅から徒歩約2分の場所にある『ホテルモントレ福岡』を紹介することもあるので、ぜひチェックしてみてください。
Q、失敗しない屋台を教えてほしい。
A、個人的におすすめなのは 「あごだし亭 きさいち」 です!リーズナブルな価格設定に加え、あごだしおでんなど、あごだしを活かした料理が豊富で、観光客だけでなく地元客にも愛されており、ほかの屋台とは一線を画しています。また、天神エリアの屋台はオフィス街や繁華街に近く、地元のサラリーマンや買い物客の利用が多いため、地元客目線で屋台を楽しむなら、知名度の高い中洲エリアよりも天神エリアをおすすめします。
Q、屋台に行くのは初めてです。初心者でも気負わず入れる屋台はどこですか?
A、フードイベントなどでは屋台形式で出店することもありますが、店舗は“屋台風”で入りやすいお店をピックアップ。屋台の定番メニューがそろい、天神駅から徒歩圏内という好立地にある「博多だるま 総本店」を推薦します。観光や買い物の合間に気軽に立ち寄れるお店です。屋台を思わせる店内の雰囲気から、屋台初心者や「本格的な屋台は少しハードルが高いな…」と感じる方でも、屋台での飲食気分を安心して楽しめます。
Q、そもそも博多の屋台って、どこにあるの?街を歩いていたらどこにでもある?
A、博多の屋台は街中の至る所にあるわけではなく、決まったエリアに集中しています。代表的なのは中洲と天神のエリアで、長浜ラーメンで有名な長浜エリアにも少数の屋台があります。街を歩いていてもどこにでも屋台があるわけではないため、屋台を楽しみたい場合は中洲・天神エリアを目指すのが安心です。屋台は基本的に夜18時頃から営業を始め、雨や荒天時には休業することもあります。目星をつけたお店がある場合は、Instagramなどで当日の営業状況を確認するのもおすすめです。
Q、博多ビギナー向け:例えば1泊2日間なら、博多の街中以外に、どこを観光すればいい?
A、福岡市内なら、市内中心にある大濠公園はいかがですか。今年は日本庭園で7/4~9/30の期間にイルミネーションイベントが開催されており、伝統文化と最新技術による光のアートを楽しめます。
2日間の滞在なら、太宰府天満宮の参拝や参道での食べ歩きも候補に挙がります。駅から天満宮へ向かう途中には、国内に4館だけの国立博物館「九州国立博物館」もありますよ。博多市内から移動する場合は、西鉄大牟田線・福岡(天神)駅から二日市駅まで移動し、そこから西鉄太宰府線に乗り換え、太宰府駅まで、所要時間は片道約40~45分。「太宰府観光バス 旅人」なら、博多バスターミナルから乗り換え&予約不要、1本で移動できます。
Q、上級者向け:福岡県内に数日間滞在したい。例えば2泊3日間なら、博多を拠点にどこへ行けばいいか?
A、福岡市から飛び出して、ぜひ北九州市方面へ移動を。市街を一望できる皿倉山、小倉城、松本清張記念館のほか、異国情緒漂う門司港エリアも人気です。家族連れや自然が好きな方であれば、2020年3月にオープンした「森の池エリア」が人気の海の中道海浜公園も観光の候補に挙がります。
Q、博多の最新グルメを教えてほしい。
A、最新グルメを楽しみたい方には、今年2025/7/18にグランドオープンした 「KUOHKA(くおうか)」 がぴったりです。「キャナルシティ博多」内に誕生したこのグルメストリートには、九州初出店を含む21店舗が集結。ミシュランガイド掲載店のシェフが監修したというステーキ店や、築地の寿司職人による焼き魚寿司店、ニューヨークスタイルのピザ店など、多彩なジャンルの飲食店を一度に楽しめます。福岡はグルメストリートが豊富で、食べ歩きやはしご酒にも最適な街ですが、ここはとくに、最新グルメを満喫するには最適のスポットです。
Q、お酒が飲めない(もしくはあえて飲まない)ので、博多の屋台や飲食店に入るのはちょっと気がひける。アルコールなしで楽しめるグルメスポットを教えてほしい。
A、福岡は定食屋のレベルが高いため、お酒を飲まなくても十分に楽しめます。とくに福岡名物の「ゴマサバ」は、お酒を飲まない方でも楽しめる地元グルメの代表格で、新鮮なサバの刺身に香ばしいゴマと特製タレを絡めた一品です。ご飯と一緒に丼や定食としていただくと、旨味と食感を存分に味わえます。
その点、「博多ごまさば屋」は、福岡名物のゴマサバを気軽に楽しめる専門店で、地元民や観光客に人気の定食屋。私もすでに20回以上は足を運んでいます(!)。地下鉄天神駅からも歩ける距離ですが、地下鉄赤坂駅から徒歩5分の好立地にあり、1人でもグループでも利用しやすい雰囲気です。地元グルメを楽しみながら、福岡の定食屋の質の高さに驚くことと思います。
Q、家族連れで博多の街歩きを楽しめるイメージがない。幼児と一緒に遊ぶなら、どこがいいか。
A、家族連れで博多の街歩きを楽しむ際、幼児と一緒でも安心して遊べるスポットがあります。例えば、「キャナルシティ博多」は屋内施設のため雨の日でも安心で、噴水ショーや広場でのイベント、子ども向けのアトラクションが充実しています。
また、アニメ好きのお子様には「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」がおすすめです。小さな子どもたちが大好きなアンパンマンの世界を体験でき、遊びながら学べるアトラクションも揃っています。少し遠くへ足を延ばすなら、博多駅から電車とバスで1時間以内で行ける「マリンワールド海の中道」は地元の方にも人気で、イルカショーや触れ合い体験など、幼児も楽しめるプログラムが豊富に用意されています。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
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