検証:グランクラスの軽食はおかわりできるのか 追加料金で2種類制覇は可能か

2025/08/04

「旅の目的はグルメ」なトラベルズーメンバーは多いはず。何を隠そう、筆者もそうです。先日、函館から東京へ帰る際に乗車した東北・北海道新幹線の「グランクラス」でも、乗車前からリフレッシュメント(軽食)のことばかり考えていました。食に目がない筆者による、このリフレッシュメントに関する小噺をお届けします。


■グランクラスってなんだ?簡単におさらい

グランクラス」は、東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)で営業されている座席クラス。自由席、指定席、グリーン車、さらにその上の最上級にあたります。東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)ともに、グランクラスの車両は横3列(2列|通路|1列)の座席配置で定員18席。東京駅を出発するグランクラスに限り、グランクラスの乗客は東京駅1階の改札外にある「ビューゴールドラウンジ」も利用できます。

参考:JR東日本「GranClass」

「ひとり旅派」の筆者にとって、1名席があるのはうれしいポイントです。

飛行機でいうところのキャビンアテンダント(CA)に相当するであろう「グランクラスアテンダント」が乗車する列車では、「リフレッシュメント(軽食)」の提供があり、メニューに記載されている「ドリンク」がフリーフロー(いわゆる頼み放題、飲み放題)。ドリンクにはビール、ワイン、日本酒、コニャックなどのアルコールも含まれるので、リフレッシュメントをお酒のおつまみとして楽しむ方の姿も見られました。


■リフレッシュメント(軽食)とドリンクの提供があるグランクラスの見分け方

注意したいのは、「グランクラス(飲料・軽食なし)」の列車ではグランクラスアテンダントの方が乗車しないので、リフレッシュメントとドリンク、おしぼりなどの提供がないこと。

「グランクラス(飲料・軽食なし)」の該当列車は「グランクラス」のWebページが詳しいのですが、簡単に見分けるのであれば、「JR時刻表(デジタル時刻表)」をチェックしてください。「設備」の欄にあるグランクラスのマークをチェックし、グランクラスのマークが黒塗りであればリフレッシュメント類の提供があり、白塗りであればリフレッシュメント類の提供はありません。
一例:JR時刻表「東北・山形・秋田・北海道新幹線 上り」土曜・休日
一例:JR時刻表「上越・北陸新幹線 上り」土曜・休日

画像出典:JR東日本 グランクラス「リフレッシュメント(軽いお食事)・お飲み物」https://www.jreast.co.jp/granclass/service.html

「グランクラス(飲料・軽食なし)」はスペシャルな食事体験にこだわる方には物足りないかもしれませんが、落ち着きのある車内空間をなるべく“お手軽”に利用したいときには有効な選択肢と言えます。


■検証:リフレッシュメントはおかわりできるのか?追加料金を支払えば2つとも食べられる?

乗車体験記を拝見していると、一部の旅行ブログで「軽食をおかわりできた」とのコメントがありました。

結論は、おかわりできませんでした。選べるのは洋食または和食から1つだけです。季節の茶菓子はおかわりできた、という体験談がいくつか見られますので、そちらは状況により、追加できるのかもしれません。

体験談のなかには、「(1名での乗車だが)2種類とも食べられた」「追加料金を支払えばリフレッシュメントは2種、両方食べられる」とする説もありました。事前に夏のメニューを見たところ、洋食も和食も甲乙つけがたい魅力的な内容だったことから、「ならば筆者も2種類制覇するぞ…!」と意気込んだものです。二度と乗れないかもしれないグランクラスなら、軽食は2種類とも食べたい!と思い、恥を忍んでリクエストしましたが、追加できませんでした。よって、リフレッシュメント単品の価格も存在しません。

写真は2025年7~9月の夏のリフレッシュメント(洋食)の一例。テーマは「涼風の美食旅」。ワクワク感のあまり焦って開封したため、画像の一番右端にあるパンナコッタが縦になってしまいました。

「リフレッシュメントを2種類とも食べたいのですが、追加料金はいくらですか」と質問している乗客は筆者だけでした…。グランクラスアテンダントの方に食い意地が張った質問をしてしまい、申し訳なく思っています。車内を見渡したところ、駅弁やサンドイッチを車内に持ち込まれて、先にそちらを食べてからリフレッシュメントを注文されている方がいたので、しっかり食事を取るならその方法がベストだと学びました。


ちなみにこのリフレッシュメントは、現行の形での提供になるまでは洋軽食・和軽食のお弁当タイプで提供されていたとか(洋軽食は提供を一時的に中止していた期間もあったそう)。「グランクラス和軽食」「グランクラス洋軽食」などの表記があるお弁当タイプの画像は、過去の乗車時のものと考えて良さそうです。

今回の小噺はすべて筆者個人の体験に基づくもののため、実はリフレッシュメントをおかわりできた!追加できた!ということもあるのかもしれません。リフレッシュメントの内容は季節で替わるので、機会があればまた乗車し、次は和食のリフレッシュメントも頼んでみたいと思います。

新函館北斗駅から約4時間半の帰路。シートの座り心地が良く、ついつい深く眠ってしまいました。目覚めてからは読書をしたり、ハーブティーを飲んだりと自由に過ごしていたところ、あっという間に東京駅に到着。もう少しこの空間にいたいな…と思える、満足度の高い乗車体験となりました。

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※写真はイメージです。一部、トラベルズー編集部撮影画像を含みます。

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