覆面辛口レビュー【フレンチ】高級食材オンパレード

2018/07/12

今年の初めに能登半島を旅して以来、新鮮な海の幸の虜になってしまった私。 とくに朝市でおばちゃんに焼いてもらったのどぐろの美味しさが忘れられず、思い出しては普段なかなか手の届かない現実にやきもきしていたのでした。さてまた日本海側へ旅にでも出るか…と思っていた矢先、見つけてしまったではありませんか!ここ東京で能登半島の味覚に浸れるお店を。しかも半額以下とくればもう行かない選択肢はありませんでした。

¥6,500 -- 55%OFF 麻布十番 隠れ家フレンチ 名店修業シェフ×アワビ・のどぐろ・能登牛など能登半島の味覚

能登の食材がフレンチになるなんて、一体どんなに美味しくなってしまうのか…いや、のどぐろは地味に調理するほうが絶対美味しいはず…。そんな期待や興味、そしてちょっとの疑いが混ざった不思議な気持ちのまま、極寒の能登半島を共に旅した友人とともにお店へいざ出陣。


©Yuina Kajiwara(以下同)

お店は南北線の麻布十番駅の4番出口から徒歩すぐ。入口で早速、あえてコンクリート造りのままの壁にかけられた絵画の数々に目を奪われつつ、プチ美術館に来たかのような気分で階段を降りた地下にはさらにおしゃれでシックな別世界が待っていました。


案内されたのはライブ感を楽しめるカウンター。シェフの手さばきを目の前で見れる特等席にドキドキわくわく。マダムにおすすめをお尋ねし、とりあえずワインをボトルで注文。同じ能登を食すにもさすがに輪島の朝市とは異世界。ワインでまずは緊張をほぐします。ほのかにフルーティーでとても飲みやすい!


はじまりは能登産のトマトを使ったスープ。期待通りの能登三昧の予感にテンションが上がります。さっぱりしていて、夏にぴったりの一品。

…美味しいです。もちろん、覆面辛口捜査官という肩書きは忘れておりません。


お次は岩牡蠣、 もずくを使ったジュレと下に敷かれたクリームソースといただきます。もちろん牡蠣ももずくも能登直送、美味しくないわけがありません。あまりの美味しさに、だんだん口数が少なくなってきました。

生牡蠣が苦手な友人には代わりにオニエビのアミューズを用意していただけることに。


余韻に浸っていると、見た目に新鮮さを隠しきれないきらきらのお刺身がお目見え。

こちらはシマアジとアワビ 燻製の香り エゴマのソース。

ほのかにスモークされたシマアジが絶品で、みずみずしい野菜が一層引き立てます。


ほどなくして、スープ第2弾がやってきました。すでにいい香りが漂ってきます。

フランス産セップ茸(ポルチーニ)と仔牛の牛骨からダシをとったフランのスープ

パウダーのようにちりばめられた能登のしいたけがアクセントです。

…セップ茸のほどよい歯ごたえと何層にも渡って広がる香り、コクがありつつも全く臭みやしつこさがない牛骨のフランが絶妙にマッチして、おかわりしたかったほど。 あれ?全然辛口になれない。友人はおかまいなしに堪能している様子。 メインが来るこのタイミングで自家製のフォカッチャをつまみます。 シンプルですが結構な塩気があり、ワインが進む一品。 心なしかお腹も少しづつ満たされてきました。

そしてついに!心待ちにしていたのどぐろがやって来ました。

のどぐろの備長炭 炭火焼 のどぐろの骨を白ワインで煮込んだソース

能登野菜と生でも食べられるかぼちゃ(コリンキー)のソースとともに。

カラフルなプレートの上の新鮮な有機野菜が添えられて、思わず見惚れてしまったのですが、のどぐろは姿焼きだと思っていたのでショックを隠せず…いや、せっかくのお料理が冷めないうちにいただかねば!と、気を取り直してソースをまとったのどぐろを一口。すると炭火の香ばしい香りと脂ののった身を引き立てるソースがそれはそれは美味しくて、そんなことは吹き飛んでしまいました。

期待を裏切らないのどぐろはもちろん、特筆したいのが野菜。通常彩りに使われるいわゆる脇役ではなく、甘みがあってひとつひとつが本当に美味しかったのが印象的です。能登からわざわざ取り寄せるシェフのこだわりが詰まっている一皿でした。ドライブしながら見た、あの雄大な大自然すら浮かんでくるようです。


続いてメインの2皿目は能登牛のパイ包み 赤ワインソース。

なかなかボリュームのある一皿で、さきほどののどぐろが1匹でなかったことにもやもやしていた気持ちはどこかへ消えてゆきました。むしろ、食べきれなかったかもしれません。

サクサクのパイのなかには、能登牛がぎっしり。甘味たっぷりのキャベツとマッチします。


まだまだ楽しみは続きます。〆はアップグレードのフォアグラとトリュフの土鍋ご飯。箸休めのお漬物と、オニオングラタンスープも一緒に。

自家製のコンソメで炊いたご飯にフォアグラとトリュフ…もう美味しくないはずがないのです。

こちらは再訪したら絶対に注文したい一品。


お腹もいっぱいになり大満足で話に夢中になっていると、ついに楽しみのデザートの時間になりました。

思わず盛り付けの段階で聞いてしまったこちらは、蕎麦茶のブランマンジェ。

フランスの塩のアイスとオリーブオイルと一緒にいただきます。「とても合うんですよ」とシェフのお墨付き。

名前を聞いただけでは想像がつきませんが、食べてみてびっくり。

あれだけの料理を堪能した後でも、まろやかなのにさっぱりとしていて、

岩塩を使ったアイスとオリーブオイルと本当によく合うのです。

コースにありがちな一口サイズのおまけのデザートではなく、しっかりと盛っていただきました。

最近、カフェを訪れた際に頼んだクリームブリュレの器があまりに浅くてがっかりしたことがあったのですが、このレベルのお店にもかかわらず満足な量を堪能できて、大満足。


これで終わりと思っていたら、最後に自家製パッションフルーツのマシュマロが。

お腹がいっぱいでも美味しくいただけるカフェのおともに感動しました。

来店当初はドキドキしていましたが、他のゲストも続々と来店し静かすぎないなんとも心地よい空間に。気づいたら3時間以上も滞在していました。帰りはシェフにお見送りまでしていただきこれまた感動。

しかも、お土産に焼き菓子のプレゼントが。お料理のみならず温かいホスピタリティにまた来たい!という思いが高まります。辛口レビューのはずが、すっかりファンになってしまいました。

和のテイストが光るここでしか食べられないフレンチ。

能登の食材の魅力と、東京は本当に美味しいレストランが多いのだと改めて気づかされました。

これでしばらくは日本海へ旅立たなくてもよさそうです。

¥6,500 -- 55%OFF 麻布十番 隠れ家フレンチ 名店修業シェフ×アワビ・のどぐろ・能登牛など能登半島の味覚

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