旅好きに送る渡航情報【アジア編】11/27更新

コロナ禍で行ってきたトラベルズーメンバー対象のアンケートでよく見かけた回答コメント、それは「~国の今の状況を知りたい」というもの。トラベルズースタッフも日々海外渡航情報について確認を進めていたところ、外務省が全世界対象の渡航自粛要請を引き下げる方向で検討している、という報道が。
まだまだ予断を許さない状況ではありますが、いつか来る海外旅行の再開日に備え、各国の最新渡航情報はおさえておきたいところ。トラベルズーのメールマガジン「Top 20」で人気のエリアをピックアップし、入国制限や行動制限措置、最新の渡航情報について紹介します。
【更新情報 11/27 18:39時点】出張など短期滞在者が対象のビジネス往来(ビジネストラック)について、11月中に日中の往来を開始することが報じられました。
【更新情報 10/30 17:53時点】一部の国・地域の危険レベルが引き下げられました。そのうち韓国、シンガポール、タイ、台湾、中国について情報を更新しました。本記事で紹介するアジア地域を含め、ブルネイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドも危険レベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げられています。
【更新情報 10/23 12:52時点】すでににビジネス往来が再開または再開見込みであるシンガポール、韓国、ベトナム、中国以外の国についても、政府が滞在72時間以内のビジネス関係者らを受け入れる検討に入ったことが報じられています。対象国は感染状況などを見極めて決定される見込みで、11月にも開始予定とのこと。
【更新情報 10/20 9:32時点】短期・中長期滞在の出張者や駐在員らを対象に、日中両政府がビジネス関係者らの往来を近く再開する見通しであることが報じられています。
■海外旅行再開までの道
10/8、韓国との間で出張などのビジネス往来が再開しました。業務を理由とする双方の渡航再開はシンガポールに次ぐ2例目で、外務省は感染状況が落ち着いている国・地域との協議や調整を行っていることを明らかにしています。業務渡航に続き観光目的の渡航再開に関する協議が進むことが望まれるなか、海外旅行の再開に必要とされるだろう事項は下記の通りです。
- 外務省の感染症危険情報レベルが1以下となる
外務省の「危険情報」は4段階あり、危険情報が出ても自動的に旅行会社の企画旅行が中止になることはありません。しかしながら、ツアー催行には各国の日本人入国・受入条件および日本帰国後の隔離の解除、さらに日本の外務省感染症危険情報のレベル1以下への変更が必要、などの条件を設けている旅行会社多く、旅行の再開にはこの危険情報が最低でもレベル1「十分注意してください」以下となる必要があります。 - 渡航先の入国制限緩和、観光施設の再開
危険情報レベルが引き下がったとしても、入国後に一定の隔離期間が義務付けられている場合、旅行目的の訪問は実質不可能です。そのため、旅行の再開には、日本からの渡航者を対象とする入国制限が緩和され、入国後の行動制限がなくなることが求められます。もちろん、観光地自体が旅行者を受け入れを再開し、観光施設への入場や営業も復活していなければ、観光を目的とした旅行は成り立たないでしょう。 - 日本への帰国後の隔離条件緩和
10/15時点では、全ての国・地域からの入国者に対し14日間の隔離が求められています。帰国後の隔離条件が課せられている場合、普段の生活や業務に支障が出ることは否めず、観光目的の旅行は困難です。 - 国際線の運航再開
そして何より、空の便が通常運行に戻ることも必要。前述の通り、ビジネス渡航が緩和される動きが出ていることから、定期便の運航が通常に戻る日を待ち望むばかりです。
なお、日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限および入国後の行動制限措置については、外務省のWebサイトで情報が更新されています。
- 外務省「新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限」
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
■各国・地域の渡航情報&最新Tips
トラベルズーが紹介する頻度の高い国・地域を中心に、アジアエリアの渡航情報をまとめました。
【台湾】
危険情報レベル:2(10/30時点)
入国制限:ビジネス、親族訪問、研修などの一部を除き、外国人の観光目的での入境は一律禁止されています。7/2には交通部観光局が日台観光オンライン対話を始動したことが発表されており、渡航制限の早期解除に向けて動いていることが分かります
入国後の行動制限:一部条件を除き、14日間の隔離および待機が必要です
Tips:台湾交通部観光局のWebサイトでは、台湾への渡航再開を待つ旅人に向けた「オンライントラベル講座」の開講情報を公開中。過去に開催されたテーマは「子連れ台湾」や「台湾朝ごはん」など、次の旅行に活かしたくなるものばかり。最新情報はWebサイト内「最新の旅行情報はこちら」に掲載されるので、ぜひチェックしてみてください。クラブツーリズムの旅行情報サイト「クラブログ」では、現地スタッフが伝える台北の“いま”を確認できます。
【韓国】
危険情報レベル:2(10/30時点)
入国制限:健康状態質問書および特別検疫申告書の作成、入国場検疫での発熱チェック、韓国国内滞在住所および連絡先(携帯電話)の提出ならびに自己診断アプリのインストールが求められています
入国後の行動制限:入国後3日以内のPCR検査の受検および原則14日間の隔離が義務付けられています
Tips:日韓のビジネス往来の再開は既述の通り。観光目的での入国にはまだ時間がかかる見込みですが、2国間の協議が進んでいることが分かるニュースとなりました。
【中国】
危険情報レベル:2(10/30時点)
入国制限:8/24から就労および家族との同居についての居留許可を有する日本人からの査証申請受理が再開しました
入国後の行動制限:各省・直轄市・自治区ごとに行動制限措置が異なります
Tips:10/12、青島市で発症者が出たニュースに付随し、渡航者を除き中国本土で発症者が確認されたのは約2か月ぶり、という報道がありました。ワクチン開発も進んでおり、早ければ11月にも一般国民に向けたワクチン配布が開始される見込みと報じられています。
【タイ】
危険情報レベル:2(10/30時点)
入国制限:出国前72時間以内に取得した陰性証明書の提示、入国時のPCR検査の受検および入国後に自己隔離を行うことが条件に課されています
入国後の行動制限:一部条件を除き、政府指定施設等での14日間の自己隔離が必要です
Tips:バンコクを中心に「Top 20」でもお馴染みのタイ。「タイ・チャナ」という全国共通のアプリがリリースされており、施設や店舗などの入口でQRコードを読み取れば、自動的に出入店記録が残るシステムが導入されています。
【マレーシア】
危険情報レベル:3(10/16時点)
入国制限:留学生やマレーシア人の配偶者およびその家族などを除き、原則として外国人渡航者の入国は禁止されています
入国後の行動制限:政府指定の隔離センターでの14日間の隔離や活動制限令の全ての規定を順守する必要があります
Tips:公共交通機関等でのマスク着用が義務付けられており、いわゆる「あごマスク」が取り締まりの対象となるケースもある、との報告も。現地からの中継を含むバーチャルツアーでも、マスク姿の市民が見受けられました。また、政府が複数の機関と作成したスマートフォン用アプリ「MySejahtera」が活用されており、入国者もダウンロードが必須です。
【シンガポール】
危険情報レベル:2(10/30時点)
入国制限:前述の通り、ビジネストラック(短期出張目的の渡航)は再開済み。ビジネス渡航者向けのPCR検査および証明書発行に協力している医療施設は「日本渡航医学会」Webサイトで確認できます。
入国後の行動制限:指定施設での14日間の隔離期間があります(ビジネストラックの場合は一部活動が可能)
Tips:6歳未満の子どもを除き、外出時のマスク着用が義務付けられています。
世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症ですが、旅への熱い思いはが冷めることはありません。バーチャルツアーの利用や普段は足を伸ばしづらかった国内エリアへの旅行など、旅行スタイルが変化しているのは事実。いつかまた海の向こうへ旅立てる日まで、最新情報の動向を見守っていきたいですね。
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Aki Sato:
ジャンクフード・競馬・落語・講談を愛する旅行業界出身の元ニュース編集者。海外旅行ウィッシュリストNo.1(9/18時点)はベルギー・ブリュッセルのフライドポテト博物館。
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