ロケーションツーリズム大全2020

2020/08/20

先日、TBSドラマ『半沢直樹2』を観ていたところ、作中に『リーガロイヤルホテル東京』や『シェラトン グランデ トーキョーベイ ホテル』など、旅好きには馴染み深い著名ホテルが出ていることが分かりました。ドラマや映画の舞台となった場所を訪ねたなら、自分も主人公になった気分を味わえるはず。2020年の新作映画・ドラマや連続テレビ小説をもとに、最新版の「ロケーションツーリズム」スポットを紹介します。


ロケーションツーリズムとは?―聖地巡礼やシネマツーリズムとも

ロケーションツーリズム」とは、ドラマやアニメ、映画などの舞台となった、主人公ゆかりの地、物語の舞台、撮影地などを訪れることを目的とした観光スタイルのこと。観光庁は「ロケツーリズム」と表しているほか、映画やドラマを中心とする場合は「フィルムツーリズム」、アニメや漫画の場合は「聖地巡礼」との呼称が用いられることもあります。

アニメ“あの花”の舞台として“聖地巡礼”に訪れるファンが話題になった秩父 イメージ

連続テレビ小説や大河ドラマの舞台となった城や街には多くの観光客が訪れることから、ロケーションツーリズムは観光振興の取り組みに繋がるとして熱視線を浴びることも。実際に、映画『サマーウォーズ』公開後、観光客が年間476万人(2009年)から501万人(2012年)に増加したという長野県上田市の例や、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称“あの花”)」と行政のタッグを組んだ結果、約8万人・3.2億円の経済効果が生まれたという埼玉県秩父市の例があり、メディアコンテンツと観光の掛け合わせから生まれる観光誘致の効果には、多くの期待が寄せられています。

政府・観光庁としても、地方誘客を図る前略として掲げる「テーマ別観光による地方誘客事業」の例に「ロケツーリズム」を掲げており(2019年度)、街おこしの一環でロケーションツーリズムを促進する例も見られます。


2020年の大河・朝ドラ、ドラマの舞台はここ

例えば、近年の例では下記の組み合わせがロケーションツーリズム候補として挙げられます。

  • NHK大河ドラマ『いだてん』と熊本県・玉名市、和水町
  • NHK連続テレビ小説『スカーレット』と滋賀県甲賀市信楽町
  • 映画『天気の子』と東京都新宿区ほか

続く2020年は、どのようなロケーションツーリズム例があるでしょうか。老若男女が親しむNHK大河ドラマ、連続テレビ小説、高視聴率ドラマ作品を中心に、作品名とゆかりの地をピックアップしてみました。

“美濃のマムシ”こと斎藤道山と“第六天魔王”こと織田信長ゆかりの岐阜城 イメージ
  • NHK大河ドラマ『麒麟がくる』:岐阜県、愛知県、兵庫県など
    大河ドラマとして初めて明智光秀を主役としたことが話題となった作品。信長が攻略するまでは「稲葉山城」と呼ばれた岐阜県岐阜市の「岐阜城」を訪れたなら、稲葉山城の城主だった斎藤道山の菩提寺である「常在寺」にも立ち寄りたいところ。光秀生誕地の候補のひとつに数えられる可児市は名古屋から電車で約50分の場所にあるため、愛知観光の際に足を運ぶのも乙な愉しみ方です。さらにディープな旅が希望なら、光秀ゆかりの地である兵庫県丹波市の「黒井城跡」まで足を伸ばすのも吉。現在は放送が中止されていますが、8/30に再開される見込みです。
  • NHK連続テレビ小説・前期『エール』:福島県福島市、愛知県豊橋市など
    昭和という激動の時代を生きた作曲家・古山裕一と、その妻の生涯を描く物語。モデルとなった作曲家は、「長崎の鐘」「オリンピック・マーチ」 「六甲おろし」など、生涯で5,000曲もの作品を残した名作曲家・古関裕而氏。出身地である福島県福島市の「古関裕而記念館」を訪れたあとは、名曲「高原列車は行く」のモデルとなった鉄道があったとされ、「日本百景」にも選ばれている猪苗代湖が著名な猪苗代町も訪ねたいところ。また、妻の内山金子さんが愛知県豊橋市の出身地だったことから、日本三大稲荷のひとつとされる市内の「豊川稲荷」のほか、山全体が国の指定・名勝天然記念物に指定されている霊山・鳳来山や湯谷温泉のある新城市まで足を伸ばし、作品に登場した「旧門谷小学校」を訪ねるのもロケーションツーリズムならではの愉しみ方です。放送再開は9/14の予定。
2020年後期のNHK連続テレビ小説『おちょやん』は大阪がロケーションツーリズムの候補地になりそう イメージ
  • NHK連続テレビ小説・後期『おちょやん』:大阪府内などの見込み
    上方女優の代名詞とされ、“大阪のお母さん”として親しまれてきた女優・浪花千栄子の人生をモデルにした物語。脚本家は『半沢直樹』『陸王』などの作品を手掛けた八津弘幸氏。正確なロケ地はまだ不明ですが、千栄子さんの出生地である大阪府富田林市で撮影が行われたことは分かっています。
  • TBSドラマ『半沢直樹2』:東京都、埼玉県ほか
    公式Webサイトなどでの明言はないものの、ファンの考察によって挙げられているロケ地候補が多数あります。例えば、「東京中央銀行本店」の大階段は「東京国立博物館」、半沢直樹が剣道をしているシーンは埼玉県川口市の「四誠館」、大和田と三笠が参拝した寺院は徳川将軍家とのゆかりの深い「増上寺」など。直近では、架空の「伊勢志摩空港」がTwitterトレンド入りを果たすなど、作中で取り上げられた地名や名所のモデルには多くの注目が集まる状況となっています。

作品に夢中になっている間はなかなか気づきませんが、エンドロールを見れば意外なロケ地を発見できるかも。全国のロケーションツーリズムの事例は、観光庁が支援する「ロケツーリズム協議会」のWebサイトで閲覧可能です。

そうそう…、余談ですがもう一言…。国内旅行業務取扱管理者試験、総合旅行業務取扱管理者試験の受験者なら、ロケーションツーリズムは押さえておいて損がない出題範囲だとか。要チェックです!

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Aki Sato:
ジャンクフード・競馬・落語・講談を愛する旅行業界出身の元ニュース編集者。温泉旅へ行く理由は「ザ・旅館飯」。


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