全方位絶賛の別格スモールラグジュアリー

By
Deal Expert, Tokyo
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海外の訪問国数35カ国、日本も47都道府県中34訪問。毎年平均8回旅行するうち、昨年は国内旅行に5回赴きました。海外ではシャングリラやマンダリンなどラグジュアリーホテルからAirbnbまで、旅行の目的に合わせて幅広く使い分けており、国内旅行でも同様。旅行相手や目的により、さまざまな宿泊処を選択しています。


「日頃の慌ただしさから逃れてのんびり」を満たすのは?

のんびりするという目的の場合、老舗からモダンまで温泉を楽しめる旅館というチョイスが一般的。そんななか、温泉を目的としないながらも、訪れる前よりもはるかにリフレッシュできるという稀有な体験ができたハイクラスリゾートがありました。それは栃木県・那須にある『二期倶楽部』。

晩夏の贅沢にと宿泊先を探すなか、どこへ行っても混雑必至のシーズンだけに大人のリゾートを希望していたところ、以前から気になっていた同リゾートが候補に。東京より6度ほど気温が低いという気候と、暑さでまいる体に栄養補給ができそうなオーベルジュという2点が決め手となりました。


朝食1位などあまりの絶賛ぶりが気になって宿泊決定→結果は…

『二期倶楽部』は、宿泊客はもちろん、同業の経営者からもそのクオリティを絶賛されているそう。一体何がそこまでの称賛を生んでいるのだろう、と気になりながら、つまりは期待値の高い状態で訪れることとなりました。期待値を上回るのは想像以上の体験をした時。想像通りでは「そこそこだったね」で終わってしまいます。そんな“ハンデ”を負いながら、今も心に残るほどの滞在ができたことに、同リゾートのクオリティの高さを感じます。

施設全体の雰囲気、客室、設備、食事、サービスなど、宿泊体験を構成する要素は複数あり、そのどれもが高いクオリティなのかいくつかが突出して良いというのが印象に残るケースだと思うのですが、『二期倶楽部』の滞在で今も記憶に残るのはこの4点です。


■NOT ホテル、BUT “二期倶楽部村”

車を降りた瞬間から、ひんやりとした空気に包まれます。クーラーで冷やした車内とは異なり、緑が発するナチュラルな空気に思わず深呼吸。コンクリートジャングルで暮らす身にとっては、視界に一切ビルなどの人工物がなく、排気ガスの匂いもしない地には神聖さすら覚えるほど。高い建物もなく、ホテル外観もホテルらしくない建築に、ここでどんな体験が待っているのだろうというワクワク感を掻き立てられました。

チェックインを終え荷物を置いて早速敷地内の散策に繰り出すと、「あれ?どこに来たんだっけ?」という感覚に。というのも、小川が流れ、うっそうと森が生い茂り、人の気配もなく、いわゆるホテルリゾートとはかけ離れた環境が広がっているのです。この雄大さは、翌朝の「森のコンシェルジュウォーク」(宿泊客は無料で参加可能)でより実感することに。畑あり、ツリーハウスあり、木製ブランコあり、と、森林浴には絶好の自然満載。

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■ミニマルなデザインとさりげなく完璧な心遣い

ホテルがどんな風に過ごしてほしいかが顕著に表れるのが客室。ゴージャスな客室、クラシカルな客室、スタイリッシュな客室…とさまざま目にしてきましたが、『二期倶楽部』は一言で表すならば“奥が深い客室”。私が滞在したのは東館パビリオンで、ランドスケープ・インテリア・建築のすべてをテレンス・コンラン氏が手がけたもの。窓いっぱいに緑が広がっていて明るさも充分。木を基調とした室内なのですが、たとえばシンクとバスがこの扉の奥に格納されていて生活感が出ない仕様。伝わりづらいのですが、このドアは壁と一体になっていて凸凹がなし。広大なスペースはないものの、動きやすいように導線を意識して家具などが配置されている気がしました。部屋全体のミニマルなデザインには感動を覚えました。

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室内にはミネラルウォーターなどドリンクが用意されていて、いずれも無料。到着してほっと一息、何か飲もうかな…という時に、ジュースクーラーで冷やされたドリンクが用意されているというのは、うれしい心遣い。そのほかオーガニックの虫除けスプレーも備えてあり、かゆいところに手が届くとはまさにこのことです。テニスコートの利用可否を窺うと、客室まで道具一式を持ってきてくれました。


■オーベルジュとはかくあるべき

「オーベルジュ」とは「宿泊施設を備えたレストラン」の意。つまり、レストランがメインであるということ。『二期倶楽部』はオーベルジュ・スタイルをいち早くとりいれ、本物の素材と一流のテクニックとを組み合わせた食事を提供しています。

この時は本館「ラ・ブリーズ」でのフルコースをチョイス。華美な演出や派手な盛り付けはありませんが、素材を活かすことに重きを置いているのではと感じました。アミューズからデザートまで、一皿一皿をかみしめながら味わう時間は至福の時。オーベルジュの名にたがわぬ美食を楽しみ、あとはもう温泉と星空と眠るだけ…なんて、贅沢の極みです。

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食後はバーに移動し、おまかせでカクテルを注文。このバーの雰囲気がまた格別で…ついつい更けゆく夜に長居してしまいました。

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■「ホテルで楽しむ優雅な朝食」第1位の実力

「森のコンシェルジュウォーク」で1時間散策した後はすっかり朝食モードに。夕食の余韻も残りつつ、本館「ラ・ブリーズ」に向かいます。ホテル朝食というとおおよそイメージが固まっているものですが、『二期倶楽部』での朝食は裏切りの連続でした。目の前に川が流れるというシチュエーションに惹かれテラス席を選ぶと、まずはサラダブッフェへと案内されます。このサラダブッフェ、つい先ほどまで土に埋まっていた野菜たちがとれたてで並んでいます。ドレッシングも工夫にあふれたものばかり、慢性的な野菜不足の身としてはついついとりすぎてしまいます。そのほかみかんやりんごのジュース、豆乳、ヨーグルト、季節のフルーツも自由に楽しむことができます。

…サラダブッフェコーナーをぐるりと一周していると、なにやらスパークリングワインが…!? おそるおそる「これって…」とスタッフの方に話しかけると、「無料でご用意しております。お席までお持ちいたします。」とのこと。なんと朝から、みかんジュースやりんごジュースと併せてスパークリングワインも楽しめてしまいます。

そして運ばれてきたのが、このお重。「朝餉のにき菜重」と名付けられた2段のお重には、焼き魚、滋養卵の出汁巻き卵、自家製豆腐、南高梅、味噌汁、炊き立てごはん…と、手のこんだラインアップ。最後には新鮮な卵を炊きたてのごはんにかける贅沢な“TKG”を楽しむこともできます。卵ひとつ豆腐ひとつとってもこれだけの食事を日常であつらえるのは至難の業、しかも上質な素材が一流のプロの手にかかって一堂に会する朝食はこうした機会でないとなかなかないため、感嘆の声がもれるばかりでした。

日経新聞が以前実施したアンケート「ホテルで楽しむ優雅な朝食 東西ベスト10」にて、関東1位に輝いたこの朝食。その評価も納得です。

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テラス席はゴールデンウィーク頃から10月頃まで開放されているそう。私が訪れた時は、川の向こうにサルの大群が。豊かな自然の証を感じた一幕でした。


こまかなおもてなしのすべてには言及できませんが、スタッフの方が『二期倶楽部』に誇りを持ってサービスしていることが随所に伝わり、土地のパワーと洗練された施設、矜持あるサービスの融合が、同リゾートを唯一無二の存在に仕立てている秘訣なのだと思います。至れり尽くせりの温泉旅館とも、格式を重んじる慇懃な高級ホテルとも異なる、適度な距離感と適度な温度感が心地よく、それゆえに別荘感覚で過ごすことができるのでしょう。

 

■アクセス

【電車の場合】東京駅から那須塩原駅まで東北新幹線で約75分、那須塩原駅よりシャトルバスあり(前日までに要予約)
【車の場合】東北自動車道「那須IC」より約20分

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